タスティエーラ(牡5、堀)が、23年ダービー以来の白星を挙げて海外G1初制覇。2着は3年連続でプログノーシス(牡7、中内田)が入り、日本馬のワンツーフィニッシュとなった。

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ハートマークのような額の星を揺らし、日本の雄タスティエーラが堂々と先頭に立った。広東語と英語の入り交じった歓声に包まれ、後続を寄せつけずフィニッシュ。レーン騎手は声にならない叫びをあげた。

「すばらしい。馬の状態が良かった。キャロットファーム、ノーザンファーム、彼らの努力が実ったと思う。依頼を受けた時から大きなチャンスがあると思っていた。こういう場で結果を出せて誇りに思う」

もう「弱い世代」なんて言わせない。1年11カ月前の東京2400メートルで頂点を極めてから6連敗。同期の牡馬たちもなかなか結果を出せない中で、20年生まれの代表も苦境が続いた。ようやく光明が見えたのが昨秋だ。天皇賞でドウデュースの2着と健闘すると、初の海外遠征となった香港Cでも3着。堀師も「馬場への適性も分かったので、ここを目標にした」と明確な目標を見いだした。

トレーナーにとっては16年香港ヴァーズを制した父サトノクラウンとともに、親子での海外G1制覇となった。「香港で強い競馬をお見せすることができて、たいへんうれしく思う」。現地メディアから年末の再遠征の意思を問われると「そうですね」とうなずいた。よみがえった“ハートのエース”。まだまだ逆襲は終わらない。