函館競馬場は入場門の外からも、パドックを見ることができます。開門されていない平日でも、ガラス越しにその様子を見ることが可能。つまり夏競馬期間中の早朝は、競走馬がパドックでスクーリング(レース前の下見)している風景をファンの方も眺められるのです。

G1・3勝ソダシの半妹、白毛馬マルガ(父モーリス、母ブチコ、須貝)は、運動を終えたあとにパドックでスクーリングを行うのが日課。注目のデビュー戦(函館芝1800メートル、12日)が近づくなか、9日の追い切り後も落ち着いた様子でパドックを歩いていました。須貝尚介調教師は「毎日、お勉強している」と表現。真っ白な少女が“お勉強中”の様子を、この日は10人ほどのファンがガラス越しに見ていました。

近所で暮らす2歳の男の子は、お母さんが止めた自転車からパドックに熱視線。“同い年”にあたる2歳のマルガの白い馬体は、やっぱり興味深いようです。「白いお馬さんに手を振ったんだ」と、かわいい声で教えてくれました。男の子はこのあと幼稚園に、お母さんは職場に向かう途中とのことでした。

函館に実家がある50代のご夫妻は、大阪からの帰省中にパドックでマルガとご対面。30分ほど待っていたところ、運良く白毛馬が登場しました。「ソダシも大好きでした。マルガも応援しています」。週末を前に大阪に戻らなければならないとのことでしたが、早朝のパドックは貴重なひとときに。土曜のデビュー戦はテレビで応援するそうです。

夏の函館競馬開催中、平日の調教時間は朝5時半から9時半まで。お目当ての馬がパドックに出てくる時間は読めず、さらにいえば必ず姿を現すとも限りません。だからこそ、会えたときは喜びもひとしお。調教ゼッケンをつけた競走馬をパドックで見られる、国内有数の貴重なスポットとも言えそうです。【奥岡幹浩】