秋の飛躍を誓う復帰戦だ-。新潟記念(G3、芝2000メートル、31日)にダービートライアルの青葉賞で豪快な差し切り勝ちを決め、3戦無敗としているエネルジコ(牡3、高柳瑞)が出走する。前走後は回復が思わしくなく、大舞台のダービーを回避し、成長を促された。充実した夏休みをへて、初の古馬相手に堂々と挑戦する。

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「“良い夏休み”だったんじゃないですかね」と話したのは、エネルジコの1週前追い切りに騎乗した伴騎手。前走の青葉賞前も調教にまたがった“仕上げ人”は、無敗の素質馬の成長を実感した。追い切りは美浦ウッドで併せ馬。僚馬を5馬身追走し、6ハロン83秒2-11秒2(強め)で3馬身先着。久々だが力強い脚さばきを披露し、着々と臨戦態勢に入る。伴騎手は「馬体が全体的に大きくなり、キャンターから良いバランスで走れて、青葉賞の頃より全然良くなっている。成長著しいです」と手放しで絶賛した。

まだまだ進化の途中だ。デビュー3戦では非凡な切れ味を見せ全勝。前走は大舞台を見据えた強豪を後方からごぼう抜きで測ったように差し切った。ルメール騎手が「次のダービー馬」と話すほどの才能の持ち主だが、体質が弱くダービーを回避し、少し早めの“夏休み”で立て直された。効果は十分で、高柳瑞師は「まだ頼りないところはあるけど、以前より体質はましになりました。背が伸びて、プラス体重でも馬体は締まってきています」と良化の余地を残しながらも変化を感じ取る。

今年から別定戦となり、例年よりハイレベルな実績馬が参戦する。今回は試金石の一戦。それでもこれまでのパフォーマンスからは十二分に通用する。デビューから3戦すべて東京を走ってきたため、コースは初めてだが、新潟の外回りなら、自慢の末脚がさく裂するシーンが目に浮かぶ。大舞台を自重した決断が功を奏し、夏休みをへて真価が問われる一戦に臨む。【深田雄智】

◆3歳馬の勝利 73年ヤマテスコ、83年アップセッター、18年ブラストワンピース、23年ノッキングポイントの4頭が勝利を挙げている。