TBS系連続ドラマ、日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」の第2話が19日、放送された。第2話「逃げ馬」では佐藤浩市演じる馬主の山王耕造が所有馬ロイヤルファイト、ロイヤルイザーニャを管理する田所功調教師に対し、意見の相違から「わかった。チェンジ」と転厩(てんきゅう)を宣言。この転厩をきっかけに物語が大きく動いていく。日刊スポーツの競馬担当記者が「転厩」を解説する。

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「転厩とは、文字どおり、馬の厩舎を変えることです。理由は本当にさまざまで、一般的には馬主と調教師の意見の相違であったり、成績が頭打ちになった馬のために環境を変える目的であったり。ほかにも馬主や調教師が亡くなったり、調教師が定年で厩舎が解散したり、あるいは調教師の管理頭数の調整であったり、海外移籍によるものであったり。地方競馬からJRAへの移籍も転厩の1つです。転厩の理由はわかりやすいものもありますが、あまり公にされないことがほとんどです。

人間の場合『学校が変わる=転校する』ときは、家庭の事情の場合もありますが、そうでないときもあります。転校したことで、以前の学校とは異なる環境が合うこともあれば、合わないこともあります。塾、習い事、クラブ活動などもそうですよね。

日本国内に限らず、海外の競馬の世界でも転厩は一般的ですし、海外の場合は大きな馬主が数十頭規模で馬を転厩させることもあるので、大きな騒動、スキャンダルになることもあります。日本でもG1馬、スターホースの転厩は話題になりますし、過去には美浦から栗東へ、栗東から美浦へ、転厩した後に素質が開花し、歴史的名馬になった馬も実在します。ロイヤルファイト、ロイヤルイザーニャのように美浦から美浦へ、と同じトレセン内で転厩する馬もいます。

本物の競馬の世界では何度も転厩を繰り返す馬主もいます。『○○厩舎から○○オーナーの馬、いなくなったらしいよ』と、トレセン中にすぐに知れ渡ります。なかなか馬の預託先が決まらないこともあります」。