アルゼンチン共和国杯(G2、芝2500メートル、9日=東京)でトップハンデ59・5キロを背負うローシャムパーク(牡6、田中博)が6日、新コンビのA・プーシャン騎手(25)が騎乗して、美浦ウッドコースで最終追い切りを行った。DDSP(喉の疾患)の手術後初戦で注目される。

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重賞2勝に大阪杯2着、ブリーダーズCターフ2着の実績は断然。ハンデ59・5キロを課されたローシャムパークが、短期免許2週目を迎えるプーシャン騎手を鞍上に得て始動戦に臨む。昨秋の毎日王冠からDDSPの症状が出始め、今年7月に社台ホースクリニックで喉の手術が行われた。NF空港、NF天栄で調整された後、10月2日に美浦に帰厩。同6日の初時計から坂路とウッドで乗り込みを重ねた。この日の追い切りは症状の確認を行う意味もあった。調教を終えたプーシャン騎手は「息は問題なかった。(喉が鳴る)音も聞こえなかった」と証言。もう1つの課題である折り合い面も「ベリーイージー(乗りやすかった)」と人馬の呼吸は合っていた。過去のレース映像はチェック済み。「前走よりもいいと思う。ブリーダーズC2着の馬という感覚とは違うけれどベストを尽くす」。昨年だけで仏G1・6勝した25歳の名手は意気込みを語った。

田中博師によると、先週末に坂路で追った時は喉がごろごろ鳴っていたという。症状の改善が見られた点は良かった一方で、師からは“泣き”のコメントも聞かれた。ウッドで6ハロン79秒9、36秒4-11秒6(馬なり)でウェイワードアクト(古馬オープン)を追走して併入。時計だけを見れば上々だが「全く迫力がなくて判断に迷う。果たして競馬でいいパフォーマンスを見せられるか分からない。いいところは走行時の荒々しさで調教でもどこまでも行く子だったが、簡単に止まる。今回は半信半疑の“疑”の方が強い」と思案する。

加点材料とすれば距離延長。「BCを見ても、長めの距離に適性がある」。2500メートルで長くいい脚を使う長所を生かせるか。登録した暮れの香港へ向かうための試金石となる。【岡山俊明】

◆DDSPとは 軟口蓋背方変位。軟口蓋は口腔(こうくう)奥の上側の軟らかい部分。この部分が背側にずれて空気の通り道が狭くなり、吸い込む空気の量が少なくなる。「ごろごろ」と湿った音が鳴る。ローシャムパークには軟口蓋を固定するタイフォワード手術が行われた。