日刊スポーツ新聞社制定、日本中央競馬会が協賛する25年「中央競馬騎手年間ホープ賞」に、関東は小林美駒騎手(20=鈴木伸)、が選出された。昨年は自己最多37勝をマーク。夏には10週連続勝利を挙げ、女性騎手による連続週勝利記録を塗り替えた。
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好スタートを決めて先手を取り、一気に押し切る-。25年、デビュー3年目の小林美騎手は自己最多37勝をマークした。1年目の10勝、2年目の19勝から大きく向上。磨きがかかったのは先行力だ。本人は「大前提として心がけているのは積極的な競馬。女性騎手にしかない減量特典もあるので、それを生かすことを意識しています」と語る。
夏の北海道ではとくに存在感が光った。函館と札幌で計20勝。そのうち、ダート1000メートル戦で7勝、そして芝1200メートル戦で5勝を挙げた。減量のメリットを、短距離戦で存分に発揮した。6月半ばから10週連続勝利を挙げ、女性騎手による連続週勝利記録を塗り替えた。「たくさんの方に協力していただきました。関東だけでなく、関西の人たちとの交流も大きな力になりました」と感謝する。
鈴木伸厩舎出身の津村騎手と、同厩舎所属の横山武騎手を「直属の先輩」と呼ぶ。その2人から学ぶことは多い。「普段から声をかけてもらえるし、パトロール映像を一緒に見て助言をいただいたりもする。感謝してもしきれないほど」と実感を込める。
25年も落馬事故があり、秋に1カ月半ほど戦列を離れた。それだけに、新年の目標を聞かれると「まずはけががないように」と話す。そのうえで「コンスタントに勝ち星を挙げて、25年の数字を上回りたい。50勝以上したいですね」。JRA女性騎手の年間最多勝利数(51勝)更新も意識に置く。
オフの時間には大好きなK-POPを聴いてリラックス。ホープ賞の賞金の使い道について聞かれると、「韓国に行きたいなあ。まだ海外旅行をしたことがないんですよ。あとは韓国アイドルのグッズとかも買えれば」。勝負の世界に生きる女性の表情が、ふと和らいだ。【奥岡幹浩】
◆小林美駒(こばやし・みく)2005年(平17)3月19日生まれ、新潟県出身。美浦・鈴木伸厩舎所属で23年3月4日騎手デビュー。初勝利は同年4月9日福島5R(アシャカタカ)。JRA通算1011戦66勝。K-POP好きで、推しグループはSHINee(シャイニー)、NCT WISH、BOYNEXTDOOR、TWS(トゥアス)。153センチ、46・1キロ。O型
◆ホープ賞 中央競馬の若手騎手の育成と将来の活躍を期待し、その1年間で顕著な成績を残した者を表彰する。関東は02年、関西は07年創設。受賞騎手には50万円が贈られる。

