7番人気カラマティアノス(牡4、奥村武)が重賞初制覇を決めた。勝ち時計は2分0秒3。過去4走は2桁着順が続いていたが、初コンビの津村明秀騎手を背に鼻差の接戦を制した。

5日が40歳の誕生日の鞍上は、30代最後の日を2度目の中山金杯制覇で飾った。奥村武師はこのレース初勝利となった。

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写真判定にもつれ込んだ鼻差の熱戦。その差はわずか2センチ。津村騎手が「ゴールしたときは全然分からなかった」と振り返り、奥村武師は「負けたと思った」と明かしたゴール前の攻防で、カラマティアノスが勝負根性を見せつけた。

いつもは後方に構えることが多いが、この日はすっと4番手につけた。「後ろからの競馬で結果が出ていなかったので、できればある程度の位置を取りたいと思っていた。いいポジションを取れたことが最大の勝因」と津村騎手。3コーナーから積極的に動き、最後はアンゴラブラックの追い上げを振り切った。

昨年2月の共同通信杯ではマスカレードボールの2着に入った。クラシックでの活躍を期待されたが、皐月賞、ダービーと2桁着順が続き、秋初戦の京成杯AHも大敗。初めてダート戦に出走した前走も見せ場なく敗れた。それでも4歳初戦で鮮やかな変わり身を披露。師は「いろいろと可能性を探りながらの使い方になったけれど、やっぱり芝の中距離が一番いいのかな」とうなずく。

津村騎手はリカンカブールで制して以来2年ぶりの中山金杯制覇。翌日に40歳の誕生日を控えるなか、30代最後の日を重賞勝利で飾った。「いつもは誕生日(5日)に金杯を迎えるけれど、今年は4日。おととし勝ったときも6日だった。次は誕生日に金杯を勝てるように頑張ります」。円熟味を増す40代。新たな年を迎え、さらに白星を重ねていく。【奥岡幹浩】

◆カラマティアノス ▽父 レイデオロ▽母 ダンサール(ハーツクライ)▽牡4▽馬主 (有)サンデーレーシング▽調教師 奥村武(美浦)▽生産者 ノーザンファーム(北海道安平町)▽戦績 10戦3勝▽総獲得賞金 7916万6000円▽馬名の由来 ギリシャやキプロス中で人気の民族舞踊。楽しくめでたい円舞