競馬界で最も有名な通訳・レースホースコーディネーターであり、日本馬初のBC競走制覇、日本馬初のBCクラシック制覇など歴史的な瞬間に立ち会ってきた安藤裕氏(46)から今週も日刊スポーツにホットなコラムが届きました。サウジアラビア遠征に帯同中。日本のエース、フォーエバーヤング(牡5、矢作)は現地でも大人気のようです。

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こんにちは。日本は、先週の雪で競馬開催の日程がずれ込み、今日(10日火曜)競馬が行われているという大変な状況ですが、こちらサウジアラビアは馬が到着した4日水曜日から昨日まで朝と夜は冷える天気で先週末には時折雨なども降りました。馬達にとっては、寒い日本からの移動でいきなり暑いよりは、この天候のおかげで体力の回復に合わせて暖かくなったことは、すごく良かったと思います。

まずは、皆さまが一番気になる日本のエース、フォーエバーヤングについてです。トラベラーらしく輸送慣れしていて、いつも通りの素晴らしい雰囲気です。そして、同じ矢作厩舎のシンエンペラーやアメリカンステージも、いつものメンバーでの輸送なので、環境の変化に戸惑うよりむしろ「帰って来た」ような雰囲気が、本当にたくましいです。シンエンペラーは今日火曜日に坂井騎手が騎乗して追い切りをしますが、今から競馬が楽しみになる状態だと思います。明日は、フォーエバーヤングとアメリカンステージがブリーダーズCの時と同じように追い切りをする予定なので、どんな動きをしてくれるのか楽しみです。

そして、フォーエバーヤングのライバルになるサンライズジパングも環境の変化に戸惑わず日々楽しそうにしていて、しぐさがかわいいです。そのほか、サウジダービーに出走予定のトウカイマシェリとワンダーディーンですが、トウカイマシェリはこういう天気が好きそうで馬房で穏やかでとてもかわいいです。ワンダーディーンは、フォーエバーヤングなどと一緒に調教へ行って、先輩達の後ろを一生懸命走っている姿、先輩にくらいついて行く姿が頼もしいです。

どの馬も、素晴らしい輸送ができた事で競馬当日が非常に楽しみです。フォーエバーヤングの現地での人気はすさまじく、ハリウッドスターのような大騒ぎになっています(笑い)。

当日は夜遅い時間の競馬ですが、応援のほどよろしくお願いします。

【レースホースコーディネーター】(ニッカンスポーツ・コム/極ウマコラム「安藤裕のハッピー(馬)ダイアリー」)

◆安藤裕(あんどう・ひろし)1979年(昭54)10月19日、東京都生まれ。98年に渡英し、ゴスデン厩舎で馬の基礎を学ぶ。その後は騎手として北米などで騎乗した。ケガで引退後はプロ野球の通訳を経て、11年に株式会社FELESを設立。調教情報の管理システムを取り扱うほか、外国人騎手の通訳や海外に遠征する日本馬のサポートなど幅広く活躍中。