日本ハム先発の河野竜生はよすぎた立ち上がりから、相手打者3回り目に落とし穴が待っていた。序盤は文句のつけようのない出来で、球威も十分だった。ところが、6回の3回り目から直球をアジャストされた。打者というのは同じ失敗をしたくないから、直球にやられたらその直球をケアする。145キロ後半があった球速も140キロちょっとになり、球威のおとろえもあって、しっかり対応されてしまった。

球数も5回終了時で70球。スタミナ面の不安はこれまでずっとリリーフをしていたので目をつぶらないと行けない部分はある。ただ、今後先発ローテ定着を目指すのならば、3回り目をどう克服するか。例えば球種を取っておく、3回り目からそれまで抑えていた配球を変えるのも1つの方法だろう。

打線では高浜がこのロッテ2連戦でいい形でヒットを放った。今季は調子を落とす時期もあったが、2割8分台とそれなりの打率をキープできているのも右方向の意識があるから。長打も魅力的だが、いつまでも引っ張っていると変化球の見極めが難しくなり、不調の期間も長くなる。だが、ボールを長く見るべく、反対方向の打撃をするので、1日1本の安打が出る。これが打率をキープできる理由で、高浜が今季成長した部分だと思う。(日刊スポーツ評論家)

日本ハム対ロッテ 日本ハム先発の河野(撮影・黒川智章)
日本ハム対ロッテ 日本ハム先発の河野(撮影・黒川智章)