阪神が今シーズン4度目の逆転勝ち。
連日見せつけられた中日の拙守が、逆に阪神のスキを突いた野球を印象づけた。
梨田 中日は柳が7回を投げ終えた時点で交代だったが、その後を任せるピッチャーが不在の苦しい台所事情があった。だから柳を8回まで引っ張ったが、またしても拙い守備によって相手を勢いづかせた。一方の阪神は7回裏2死三塁から、坂本誠志郎捕手の1点差に迫ったタイムリーが大きい。
阪神の捕手は、梅野隆太郎捕手と坂本の2人がマスクをかぶってきている。梅野がスタメン時の先発投手は青柳、西勇、才木、西純、秋山の5人でチームは7勝11敗1分け。坂本は村上、大竹、伊藤将と組んで8戦全勝。梅野は打率1割に満たない打撃面も不振に陥っている。
梨田 あくまでも主戦のキャッチャーは梅野でいい。坂本は配球面でもなるほどと思わせるリードをしている。梅野はコンビを組む青柳、西勇らが勝てない状態が続いている上、“打てる捕手”のイメージが強いから目立っている。でもキャッチングにもたけているし、正捕手から外す必要もない。ただ梅野に何かきっかけをつかませるためには、逆に坂本に青柳、西勇らとコンビを組ませる手はある。
これで対中日は2カードで3勝3敗のタイになった。すべてが3点差以内のゲームで、3試合が1点差の競った展開だった。
梨田 阪神はまだ本物の強さではない。大山、佐藤輝の調子が上がってきたし、ここから勝ちパターンの“形”ができてきた時に加速する可能性を秘めているのは確かだ。
【取材・構成=寺尾博和編集委員】




