今季の阪神を象徴するような勝ち方だった。得点は足を絡めて好機をつくって、軸となった大山、佐藤輝でかえした。8回は岩貞から、石井、島本をつぎ込んで流れを止めると、岩崎で締めくくった。

ピッチャーは村上、大竹の台頭が大きい。伊藤将も勝ち星を伸ばした。リリーフも連投をうまく避けながらの戦いができたのは、岡田監督の経験からくる手腕だ。リーグトップの防御率が示したように投手力を見せつけた。

中野の二塁転向は大正解だったし、ショート木浪が攻守に生きた。大山の一塁固定もはまった。“選手任せ”になりがちだったポジショニングを避けて、ベンチが的確に動かした。

阪神を追いかけるチームも見当たらなかった。ヤクルトは村上、山田ら主力の不振が大誤算。DeNAは拍子抜けで、巨人はブルペンが機能しなかった。阪神が戦力層の厚さで勝ち切ったといえる。