阪神85年日本一の守護神で、05年のリーグ優勝時に投手コーチを務めた中西清起氏(62)が試合をチェック。連覇へ希望をつなぐ大きな1勝と位置づけ、22日から甲子園で戦う首位巨人との直接対決2連戦の戦い方を指南。大逆転Vへ2連勝が絶対必要と強調しました。【聞き手=松井清員】

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阪神は敗色濃厚だった試合をひっくり返し、大きな勝利をモノにした。前日20日の負けで首位巨人とのゲーム差が3に広がり、逆転優勝は非常に厳しくなったように感じた。だが、この日はその巨人が広島に逆転負けしてくれる他力も借り、再び2差に戻れた。好調な巨人が低調な広島に負けることも考えづらく、3差で22日から甲子園での直接対決2連戦を迎えられれば御の字だった。それが幸運にも2差に縮まったのだから、がぜん面白くなった。

阪神はもう2連勝しかない。2連勝してもまだわずかな勝率差で首位に立てないし、巨人の優勝マジック6も消えない。つまり、2連勝してもまだ巨人が優位ということだ。もし1勝1敗なら、2差は変わらないままマジックが4に減り、阪神の逆転は絶望的になる。でも2連勝すれば、巨人は残り試合6でマジック6。負けられないプレッシャーをかけることができる。

巨人は何としても1つ勝ちにくるだろうし、1敗もできない阪神は初戦がすべてと言ってもいい。キーマンはもちろん先発の才木だ。味方が先制点を取るまで、何が何でもスコアボードに0を並べて粘ること。DeNA2連戦の西勇や青柳のような姿ではいけない。この日は何とか勝ったが、そもそもハイスコアで打ち勝つチームではない。先発が頑張り、ロースコアに持ち込んで勝つ必勝パターンを地でいき、良い流れで2戦目の高橋につなぎたい。

この日は青柳を引っ張り過ぎた感もあったが、岡田監督もより非情な采配に徹するだろう。勝つために必要な手は全部使う。巨人は一気に決めにくるだろうし、お互い死力を尽くす総力戦になる。岡田監督が言う「普通」ができるかどうか。できたチームが頂点に近づく。(日刊スポーツ評論家)

DeNA対阪神 DeNAに勝利し笑顔でタッチを交わす佐藤輝(中央)ら阪神ナイン(撮影・垰建太)
DeNA対阪神 DeNAに勝利し笑顔でタッチを交わす佐藤輝(中央)ら阪神ナイン(撮影・垰建太)