野球ファンにとって月曜は特別な日。先週を振り返って、今週に思いをはせる。識者に回顧と展望を聞いた。パ・リーグ編は平石洋介氏(45=日刊スポーツ評論家)。
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先週のパ・リーグ一番のトピックは、やはりソフトバンクの優勝マジック点灯だろう。5月始めまで最下位で最大借金7を抱えていたチームとは思えない巻き返しで、2年連続優勝へ突き進んでいる。
昨季は圧倒的な強さを誇った。もちろん、それ自体はすごいことだが、普通に戦えば勝てるだけの戦力があったのも事実。反対に今季は春先から戦力がそろわず、若い選手を使っていくしかなかった。苦しい状況から抜け出すきっかけは、小久保監督自身の変化にあったと思う。
開幕から4番山川を動かさなかった。また、2年目の広瀬隆を二塁で使い続けた。1カ月あまり我慢したが、2人とも結果が出ない。ついに山川を4番から外し、広瀬はベンチスタートに。そこから打線がつながるようになり、チーム順位が上がっていった。
どちらかと言うと、どっしり構えるタイプの小久保監督が動いた。チームに変化をもたらしたことが、いい方向へ向かった。川瀬、嶺井といった控えの選手が苦しいチームを救ったし、海野など他の選手も機能するようになった。投手ではオスナを抑えから外し、ヘルナンデスの起用にもこだわらなかった。
特筆したいのは、主力が離脱したり、不振に陥ったりしても、新たに補強して手当てしたのではなく、もともといる選手たちを生かして乗り切った点だ。これまでの固定メンバーが打って抑えれば勝つという野球から、いるメンバーを柔軟に起用して勝つという野球へと変わった。
優勝争いはソフトバンクがかなり有利となったが、もちろん、日本ハムにも可能性は残る。では、逆転優勝には何が必要かだが、まずは守りに入っても仕方がない。
投手も、野手も、どう勇気を持って攻めの姿勢を貫けるか。一方で、気持ちが空回りしてもダメで、地に足をつけて戦わないといけない。そのためには頭を整理して、冷静なプレーも求められる。
カギはレイエスだろう。最近はボール球に手を出す傾向が見受けられる。レイエスの状態が上がれば、打線の攻撃力の高さは間違いない。その上で、3試合残るソフトバンクとの直接対決は絶対に全勝したい。まずは9日だ。(日刊スポーツ評論家)




