中日の育成ドラフト1位松田亘哲(ひろあき)投手(22=名大)が4日、ナゴヤ球場三塁側ブルペンで投球練習を行った。与田監督が横から、後ろから、前からと熱視線を送っていた。
「そんなにガチガチにならなかったです。力むことなく、リリースだけ意識して投げられました」。
春季キャンプまでは、量販店で購入したリーズナブルなメガネを愛用してきたが、この日は練習用に買いそろえたスポーツタイプの高級メガネの奥の瞳がキラキラ光った。
この日、投げた42球のテーマを振り返った。「質のいい回転のボールを投げるようにしています」。初参加となった春季キャンプ最終日に、2軍の門倉コーチ、小笠原コーチ、浅尾投手コーチらから直球の握りの指導を受けていた。その成果は表れつつある。与田監督は「握りを変える取り組みをしていたのを、見せてもらった。試合で早く投げさせてあげたいね」と、初実戦にゴーサインを出した。
名大初のプロ野球選手としてドラフト直後から注目を浴びた。「毎日、練習をやっていける体力がついた」。1カ月のキャンプで体重は3キロ増え、83キロになった。ひとまわり大きくなった体がプロ入り2カ月で手にした勲章だ。卒論の提出も終わり、卒業単位もすべて取得。新型コロナウイルスの影響で、名大の卒業式は中止になった。「欠席するつもりだったので、逆に言い訳ができました」と冗談めかす。新人左腕は、プロの世界にどっぷり漬かっている。【中日担当=伊東大介】




