<ソフトバンク8-4日本ハム>◇4日◇ヤフオクドーム

ベテラン左腕にとって球数もイニング数も、そして2本のアーチも納得がいかなかった。ソフトバンク和田は6勝目を手にしても笑顔はなかった。降板後、広報に託したコメントは反省の言葉が続いた。

「調子は悪くありませんでしたが、勝負どころで球が甘くなってしまった。いい形で先制してもらったのに5回で降板してしまい申し訳ない。何とか今日の試合を取れるように応援したい。本当に申し訳ない」

5回96球を投げ、許したヒットは2本。それがともに本塁打だった。2回に大田にソロ、4回には先頭杉谷を四球で歩かせて近藤に右中間テラス席へ2ラン。リードを保っての降板だが、2点差まで詰められた。中9日でのマウンド。間隔を空ければフィジカルの疲労回復が図れる半面、ゲーム感は薄くなる。それだけにしっかり「結果」で示したかったのだろうが、プロ18年目のサウスポーは満足感を得られなかった。

V戦線厳しい中、残る登板でも和田への期待は大きい。今年40歳の不惑の年齢となる「松坂世代」で、和田は今も輝いている。阪神藤川、楽天渡辺直が今季限りでの引退を表明。古巣西武に戻った松坂も7月に頸部(けいぶ)周辺の内視鏡手術を受け苦しいシーズンを送っている。9月で40歳になった松坂は言った。「なかなか難しい状態ですけど、毅(和田)も頑張っているので、もう1度投げられるように頑張ります」。懸命なリハビリに励む松坂にとって和田の姿は心の支えともなっている。【ソフトバンク担当 佐竹英治】