<ソフトバンク4-3ロッテ>◇2日◇みずほペイペイドーム
ソフトバンクがドラマチックな幕切れで黒星トンネルから脱出した。9回2死走者なしから逆転サヨナラ劇。野球は2死からと言われるが、故障者続出で不振にあえぐチームが漫画のようなドラマ展開で大きな大きな白星を手にした。
負ければ小久保ホークスとなって初の6連敗。重く暗いムードはさらにチームに覆いかぶさったことだろう。劇的ではあったが、何とか手にした1勝。王球団会長も喜び勇んでというよりは、むしろ、しっかりと勝利をかみしめるようにベンチ裏から出てきた。「よかったね。(9回に打線が)つながってね。監督も気合を入れてくれたし、もうそろそろどん底を抜けないとね」。前カードの日本ハム2戦目の4月30日、黒星を喫したゲーム後に小久保監督はチームを招集。緊急ミーティングを開いた。ナインとともに監督のゲキに聞き入った王会長だけに「これで流れが変わりますよ」と、さらなる奮起に期待を寄せた。
5連敗中の得点は3、2、1、1、2の計9得点。すべて3点以内に抑えられていただけに、得点力アップが連敗阻止の絶対条件だった。最下位からの浮上を狙うチームにとって、今後も打線のつながりが大きなカギを握るだろうが、周東、近藤、柳田、今宮、正木を欠く打線では「猛打爆発」もそうそう期待できるものではない。サヨナラ勝ちを収めたとはいえ、3点を追う3回無死一塁から8番海野が初球からセーフティー気味のバントを2球連続で失敗。結局、カウント1-2から打ちに行って遊ゴロ併殺打。好機を逸した。ビハインドの展開で、一気に好機拡大? を狙ったのだろうか…。少しばかり疑問符のつく攻撃ではあった。
サヨナラ勝利で、勢いが戻ればいいが、攻撃戦略には腐心は続くだろう。この白星を5月反攻の起点とできるか。やるべきことをきちんとやるという「凡事徹底」にかかっている気がする。【ソフトバンク担当=佐竹英治】




