甲子園を目指す地方大会は30日にすべて終了。56代表が決まった。3781チームが参加し3726試合が行われた。そして夏の大会で初めて採用されたタイブレークは35試合あった。

 3726分の35。1・02%。100試合に1試合の割合となる。今春センバツ大会でも採用されたルールだが、35試合で1試合も行われなかった。

 今回採用されたタイブレークは延長12回を終わって同点の場合、13回より無死一、二塁から攻撃(継続打順)するというもの。

 35試合を調べてみた。

 まずは何回で決着したか。

 ▽13回=24試合

 ▽14回=9試合

 ▽15回=2試合

 地区別はどうだったか。

 ▽北海道、東北(8大会)=0試合

 ▽関東(12大会)=7試合

 ▽北信越(5大会)=4試合

 ▽東海(5大会)=8試合

 ▽近畿(8大会)=5試合

 ▽中国(5大会)=4試合

 ▽四国(4大会)=1試合

 ▽九州(9大会)=6試合

 1イニングで何点入ったか。

 ▽0点=28回

 ▽1点=30回

 ▽2点=20回

 ▽3点=12回

 ▽4点=4回

 ▽5点=2回

 ▽6点以上なし

 先攻、後攻の勝ち負けはどうだったか。

 ▽先攻=13勝

 ▽後攻=22勝

 22試合がサヨナラ勝ち。うち12試合が逆転サヨナラ試合だった。

 以前行われた1死満塁から攻撃を開始するタイブレークでは、先攻チームが有利という印象を受けた。先攻で2点以上取れた場合、裏は守りやすくなる。1点取られてもOKということで前進守備を敷かなくていいからだ。

 ただ、今回は後攻チームの勝ちが先攻チームを大きく上回った。無死一、二塁は得点が入りにくいのか。全96イニングで0点が28回、1点が30回。1点以下のイニングが6割を占めた。

 今夏、甲子園大会史上初のタイブレークは行われるのか。100回目の夏は5日に開幕する。

 ※地方大会で行われたタイブレーク試合は以下の通り。

 ▽茨城1回戦:牛久11-7水海道一(13回)

 ▽南埼玉3回戦:市川越2-1武南(13回サヨナラ)

 ▽西東京2回戦:羽村2-1福生(13回サヨナラ)

 ▽西東京3回戦:桜美林16-15明星(13回逆転サヨナラ)

 ▽南神奈川1回戦:横浜桜陽7-6金沢総合(13回サヨナラ)

 ▽南神奈川2回戦:湘南学院7-5鶴嶺(13回)

 ▽南神奈川3回戦:藤沢清流9-8氷取沢(14回サヨナラ)

 ▽新潟3回戦:上越総合技術10-9新潟県央工(13回)

 ▽新潟4回戦:新潟産大付2-1上越総合技術(13回サヨナラ)

 ▽長野1回戦:上田染谷丘6-5篠ノ井(13回サヨナラ)

 ▽福井1回戦:藤島7-5丹生(15回)

 ▽静岡1回戦:浜松大平台3-2田方農(14回逆転サヨナラ)

 ▽静岡1回戦:浜松城北工5-4袋井商(13回逆転サヨナラ)

 ▽静岡準々決勝:島田商10-9静岡市立(14回)

 ▽東愛知1回戦:豊橋西8-7半田工(14回逆転サヨナラ)

 ▽西愛知1回戦:明和6-5長久手(13回サヨナラ)

 ▽西愛知1回戦:岩倉総合12-9南山(13回)

 ▽西愛知1回戦:桜台3-2惟信(13回サヨナラ)

 ▽岐阜2回戦:岐南工10-9大垣養老(15回逆転サヨナラ)

 ▽京都2回戦:北桑田12-11洛東(14回逆転サヨナラ)

 ▽東兵庫2回戦:滝川二5-4西宮今津(13回)

 ▽西兵庫1回戦:明石城西5-4松陽(14回)

 ▽西兵庫2回戦:明石1-0明石西(13回サヨナラ)

 ▽西兵庫3回戦:三木北4-3淡路三原(13回)

 ▽岡山1回戦:倉敷鷲羽4-3倉敷工(13回逆転サヨナラ)

 ▽岡山2回戦:備前緑陽14-13邑久(13回サヨナラ)

 ▽島根1回戦:島根中央5-4益田翔陽(13回逆転サヨナラ)

 ▽山口2回戦:宇部商7-6豊浦(13回逆転サヨナラ)

 ▽高知1回戦:宿毛4-3高知高専(14回逆転サヨナラ)

 ▽南福岡2回戦:南筑6-5三潴(14回)

 ▽長崎1回戦:諫早東2-1鹿町工(13回)

 ▽鹿児島4回戦:指宿商2-1武岡台(13回)

 ▽沖縄2回戦:南部工5-4八重山商工(13回サヨナラ)

 ▽沖縄3回戦:読谷4-3具志川(13回)

 ▽沖縄4回戦:美来工科7-6未来沖縄(14回逆転サヨナラ)