両校13安打ずつ、計26安打の乱打戦の末、郡山(奈良2位)が大商大高(大阪1位)を破った。

郡山は立ち上がりから攻めた。初回に1点を先制すると、2回には2死二、三塁から2者連続の適時三塁打など3連打で4点を追加。3番土井翔太内野手(2年)は6回に左越えソロを放つなど4安打3打点、二塁打が出ればサイクル安打達成だったという活躍ぶりだった。

春の奈良県大会で7本塁打を放った打線は、この試合も高めの球を逃さず13安打10得点。4月から指揮を執る生島秀峰監督は「接戦に持ち込みたかった。予定外の試合展開でした。大阪1番のチームを倒せたのは自信になります」と喜んだ。

敗れた大商大高は、0-5の2回に4連打ですぐさま3点を返した。4-10と6点差がついた7回にも2点を挙げるなど、最後まで反撃したが、及ばなかった。高橋克典監督(34)は「相手の投手のボールに対応するのが遅かった」と悔やんだ。

エースの上田大河投手(3年)は7回途中から登板。2回1/3を投げ、1安打無失点、4奪三振だった。春の大阪府予選決勝で右手に打球を受けた影響もあり、投球練習は2日前に再開したばかり。「まだ完治はしていない。投げることに関しては痛みはありません」。夏の開幕までにコンディションを整える。