最速163キロ右腕、大船渡・佐々木朗希投手(3年)が6回参考ながら1四球のみのノーヒットノーランを達成した。

16強入りを目指し今夏2戦目。「4番投手」で16日の初戦に続き先発マウンドに上がった。初回からギアを上げ直球のスピードが150キロ台をマーク。1回をすべて151キロ直球3者三振に仕留めると2回に今夏最速の155キロをマークした。

3回まで前回の2イニングに続きパーフェクト。4回1死から唯一の四球を与えてしまったが5、6回は再びパーフェクトに抑え打者19人から13三振を奪った。

佐々木は「コントロールという意識は変わらず、少し球速、ギアを上げました。ストレートで空振りが取れていたのが三振が取れた理由です。良かったと思います。これからも一戦一戦大事なので勝てるように自分のベストを尽くしたいです」と話した。

ノーヒッターについては「ヒットは打たれませんでしたが四球を出してしまったので」と浮かれた様子はなかった。

球場には早朝から続々とファンが駆けつけ5700人収容の内野席はこの日も満員。外野席も開放された。ネット裏には日米13球団27人のスカウトが集結。佐々木の投球に熱視線を送った。

フィリーズの大慈弥功スカウトは「今すぐにでもメジャーに行ってほしい。サイ・ヤング賞が取れる」と絶賛していた。