強肩強打の京都国際・釣寿生、二塁送球タイム1秒9

  • プロ注目の京都国際・早(はや)真之介外野手(左)、釣寿生(つり・じゅい)捕手(京都国際野球部提供)

<ドラフト候補生全員!? 会いに行きます>

京都国際に今秋ドラフト候補コンビの早(はや)真之介外野手(3年)と釣寿生(つり・じゅい)捕手(3年)がいる。同校初の甲子園出場を狙った夏の全国高校野球選手権は新型コロナウイルスの影響で中止となったが、夢は高卒即プロ入り。次のステージを目指し、再出発を切った。

   ◇   ◇   ◇

プロ注目の2人は、夏の甲子園大会中止のニュースをそれぞれの実家で知った。早は滋賀・甲賀市で、釣は兵庫・姫路市の実家で悲報を聞いた。早は「新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっている中では、やれる状況ではないのかなとは思います。でも僕らの代だけなぜ…という思いはありますね」と、電話口で正直な思いを明かした。

21日の緊急事態宣言解除を受け、24日に寮に再集合した。まだ全体練習はできないが、25日から個人練習が始まり、久々に打撃練習で汗を流した。早は高校通算27発で左打席から広角に強い打球を放つ。1年秋の近畿大会では、今秋ドラフト1位候補の明石商・中森俊介投手(3年)から2本の二塁打を放った。

小牧憲継監督(36)は「いい投手になるほどよく打つ。ガツガツしているし、性格もプロ向き」と評価する。自宅での自主トレ期間に筋力トレーニングや振り込みを続け、スイングスピードが増したという。父方の遠縁に女優の夏木マリがいるが「会ったことはない」。プロで活躍して、同じくらい有名になって会いたいと願う。

釣は身長182センチ、強肩強打の右打ち大型捕手だ。高校通算25本塁打は早より2本少ないが飛距離は上を行く。「中学2年の時、初めて本塁打を打った時に打球がすごく飛んだのを覚えています」。そこから本塁打の魅力に取りつかれた。小牧監督は「(魅力は)飛距離が出るところ。性格はのんびりマイペースで、早とは対照的ですね」と話す。

自主練習では投球を受けることもできなかったが、二塁送球を速くするフットワークの練習を継続。「二塁送球タイムを(25日に)測ったら1秒9だったんですよ」と、努力の成果が早速数字に表れた。名前の由来「末永く生きる」のように、息の長い野球人生を目指している。

「2人一緒にプロに行きたい」と言葉をそろえる。今秋のドラフトは各球団の指名数が絞られることも予想され、道のりは険しい。だが、プロ志望は貫くつもりだ。京都の代替大会が開催されれば大きなアピールの場となる。練習試合が再開されればスカウト陣の注目度は増す。京都国際初の甲子園出場という最後の夏の夢はなくなった。それでも試合がある限り熱いプレーを続ける。【石橋隆雄】