昨夏南北海道8強の北海が函館工に10-1の7回コールドで大勝した。

2年生主砲が暴れた。4番宮下朝陽遊撃手が本塁打含む3打数3安打で全4打席出塁。1回1死一、二塁での先制打で口火を切ると、3回無死では左越えの今大会1号ソロ。4回2死一、三塁では四球を選んで得点につなげると、5回2死一、二塁で左前適時打で追加点を挙げて大量得点の立役者となった。「1打席目はタイミングがずれたけど、次の打席でしっかりホームランを打てて良かった」とほほ笑んだ。

スタメンで3年は2人、宮下ら2年が6人並んだ。1年夏から4番を任される背番号6には今夏、覚悟があふれる。「去年はプレッシャーで緊張していたけど、責任感が出てきて、その中で今日打てて良かった」。自身にはまだ甲子園へのチャンスは残るが、悔しい思いをした先輩のためにも、素敵な夏を過ごしたい。「一緒に練習してきて、助けてもらった3年生と長く一緒に野球ができるように」と誓う。

昨夏はベスト8で敗退し「負けた悔しさがある」。この日は内角低めをしっかり振り抜き柵越えを放つなど、コースに逆らわず反応できる打撃が持ち味。主砲は「次も一所懸命やっていきたい」と札幌大谷戦を見据えていた。【保坂果那】

▽北海2番手で登板し3回を被安打2で無失点に抑えた岸主将 1回戦から油断したら負ける相手だった。チームは走塁もバッティングも両方良かった。

▽先発出場した3年生の1人で2回に2盗塁を決めた北海の馬場 積極的にいこうと思った。(2安打は)思い切った打撃を意識していた。

▽函館工の山本裕也監督(40) コールドだったが、3年生をはじめ選手はよく頑張ってくれた。こういう悔しい思いをしないように練習していきたい。

▽3打数無安打に終わった函館工の石岡主将 大会が開かれたことに感謝している。道大会で良いプレーをしたかっただけに悔しい。

▽先発も3回2/3で3四死球8失点の函館工2年生左腕山崎 コントロールをもっと良くして、次は自分が引っ張っていけるように頑張りたい。

▽5回途中から3番手で登板し1回1/3を無失点の函館工エース右腕西村 良い勝負をするために来たけど、この結果で悔しい。自分は最後だったけど、一番良い投球ができた。