来春センバツの近畿地区の出場枠は6。近畿大会で9年ぶりに優勝した智弁学園(奈良)と準優勝の大阪桐蔭は当確、4強の市和歌山と京都国際の選出も堅い。残り2校は8強入りした4校からの争いとなる。神戸国際大付は、3校出た今大会の兵庫勢で唯一白星を挙げ、県1位突破ということもあり5校目が濃厚。残り1枠は同県のライバルがそれぞれ4強入りした龍谷大平安(京都)、智弁和歌山、天理(奈良)の3校の試合内容が、選考の判断材料になりそうだ。

東海、北信越地区はともに2枠。優勝、準優勝校が順当に選出されそうだ。中国・四国地区の5枠は、それぞれ2枠と両地区比較で5校目が決まる。公立の大崎(長崎)が初優勝した九州は、準優勝の福岡大大濠まで当確。残り2枠は4強の宮崎商、明豊(大分)が有力だが、8強に入ったチームにも可能性は残る。

出場32校のうち、一般選考は28校、21世紀枠が3校選ばれる。近畿大会初戦で龍谷大平安に1-4で敗れた山田(大阪)は、大阪の3位決定戦で履正社を破ったことなどが評価され、大阪府高野連から21世紀枠候補に推薦された。近畿の推薦6校から1校に絞られ、さらに全国9校から3校しか選ばれない。道のりは険しいが、大阪から過去に21世紀枠の選出はなく可能性はある。

またコロナの影響で明治神宮大会が中止となったため「神宮大会枠」1の取り扱いについては現在、協議中だ。昨年の神宮優勝は中京大中京(愛知)で東海地区が同枠を勝ち取ったが、今春のセンバツは中止になった。権利を持っていたことに準じ、来春も東海に1枠あてるのはどうだろう。神宮枠の扱いで、各地の選出にも影響が出そうだ。【西日本アマ野球担当キャップ=石橋隆雄】