道内屈指の進学校札幌北が、2年連続の南大会出場を決めた。先発全員の18安打を記録。公式戦初の4安打4打点と打線を引っ張った5番中村一翔(かずと)一塁手(2年)は「活躍できて素直にうれしい」と笑みをこぼした。
1回表に3点を先制されたが、その裏すぐに取り返した。1死満塁から中村が右前に2点適時打。相手の失策で1点を奪い同点に追いついた。2回に4番今井誠也三塁手(3年)の適時打で勝ち越すと、2死二、三塁から中村が中前適時打を放ち2点を追加。4回まで毎回得点を重ね、8回コールド勝ちを決めた。西里悠陽(ゆうひ)主将(3年)は「今年のチームの強みは一丸となって耐えて我慢できること。しっかりと攻撃で取り返すことができてよかった」と話した。
平日は午後4時ころから約2時間半と限られた時間の中で練習している。効率の良さや、より濃い練習を意識している。打撃練習ではマシンを2台、ティー打撃やバント練習など6カ所設け、ローテーションで回す。守備面ではシートノックはほとんど行わず、レギュラー陣が守備に就き、控え組が打つ生きたボールをさばくようにするなど、実戦を想定している。
昨秋と今春には2度、外部業者を招き、スイングスピードや短距離走などの身体能力の数値を測定。中村はスイング速度140キロ、ほかの選手たちも130キロ前後を計測した。「数字は好きですね」という西里主将を筆頭に数学が得意な選手は多く、本業の勉強だけでなく野球でも数字をモチベーションにした。
2年連続出場の南大会では、南北分離前に準優勝した54年以来の夏の道大会勝利を目指す。森田有監督(47)は「思い切ってやるだけ」と意気込む。西里主将は「少しでも長く試合ができるように」と目標を掲げた。【山崎純一】

