箕島は主将で投手、捕手、4番の「三刀流」、沢虎太郎(3年)が投打で活躍し、初戦突破に貢献した。

1年夏から正捕手の沢は4番捕手で先発出場。0-0の2回、先頭で左前打を放つと、8番野手優哉外野手(3年)の中前適時打で先制のホームにヘッドスライディングした。2点を追う5回には「全員で気を引き締めていくぞ」と仲間を鼓舞し、無死一、三塁の好機で自ら右前適時打を放ち、この回一挙5点の口火を切った。

この日は朝5時45分に学校グラウンドに集合し、打撃練習をしてから試合に臨んだ。「普段より感覚が良かったので打てると思いました」と絶好調だ。

捕手ではエースの白倉滉大投手(3年)を8回3失点と好リード。白倉からの継投で9回にはマウンドへ上がった。先頭打者に内野安打を許したが、併殺と三振に抑え、7球で役目を果たした。

弟で耐久の沢剣太郎内野手(2年)の悔しさも背負っての初戦だった。剣太郎は前日12日の近大新宮戦で安打を放つも初戦で敗退し、兄弟対決は実現しなかった。それでも3兄弟の長男で面倒見の良い虎太郎は普段通りに接した。日頃から弟2人と頻繁に野球の話をしており、昨夜も近大新宮の投手について語り合った。

父でOBの康晃さん(45)は「夜9時、10時まで学校で練習してから帰ってきます。自分でよく考えて野球をするなと思います。自慢の息子です」と長男の活躍を喜ぶ。

虎太郎は初戦を突破し「自分が活躍すればチームも波に乗る。とにかく自分が頑張ろうと思っています」と10年ぶりの夏の聖地へ気合十分だ。168センチと小柄だが、「猛虎」の活躍で夏の和歌山大会の主役に名乗りを上げた。

 

◆沢虎太郎(さわ こたろう)2006年2月7日生まれ。和歌山市出身。海南市立亀川小2年で野球を始め、亀川中では「有田ボーイズ」に所属。高校では1年春に背番号12でベンチ入りし、1年夏から正捕手。50メートル6秒9、遠投90メートル、二塁送球タイムは1秒89。持ち球は最速135キロの直球にカーブ、スライダー、チェンジアップ。168センチ、69キロ。右投げ右打ち。

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