沖縄尚学の2年生エースで最速150キロ左腕、末吉良丞投手が完封勝ちした。1-0の9回2死。最後は金足農の3番打者を真ん中低めのスライダーで空振り三振に打ち取った。115球のシャットアウト劇に、「夏の大舞台で完封できたことがうれしいです」と汗をぬぐった。
打たれる気配がなかった。初回から6回まで毎回の計12奪三振をマーク。この日は自己最速まで3キロ迫る146キロ直球を計測し、100キロ台のカーブで緩急もつけた。要所でスライダー、フォークもさえ、内外角のコースへきっちりと投げ分けた。得点圏に走者を背負ったのは8回のみ。無四死球の散発3安打に封じ、「外の直球が良かった。投球の幅も広がっている」と胸を張った。
“魔曲”にも表情は変えない。ふてぶてしいほどの強心臓ぶりだった。8回、9回の場面。一塁アルプス席からは金足農の鉄板応援歌で、巨人チャンステーマ「Gフレア」が聖地に響き渡った。それでも、左腕は「相手の応援は自分が応援されているように勘違いしてしまう。『あ、自分が応援されている』と思って、圧は感じなかったです」と言った。昨秋の神宮大会に、今春センバツでもエースナンバーをつけた。何度も大舞台に立ち、その経験値も生きた。
チームはこれで春夏通算甲子園28勝目で初戦突破を決めた。「チームの目標が30勝に乗せること。まずはあと2勝。1戦1戦を大事にしていきたい」と言葉に力を込めた。
▽阪神岡留(母校の沖縄尚学戦を甲子園で観戦)「大舞台で力を発揮し、初戦で勝てたことはすごくうれしく、すごく刺激をもらいました。自分も後輩たちに負けないように頑張ります」

