今夏奈良大会準優勝の智弁学園が3投手で試合をつなぎ、準々決勝に進出した。

9回に3番手でプロ注目の最速146キロ左腕・杉本真滉(まひろ)投手(2年)が1回2奪三振無安打無失点で抑えた。身長177センチで、器用さが光る背番号1。「チームの流れが悪かったので、自分の投球で締めくくりたかった」。

コンディションは万全ではない中、先頭打者にいきなり四球を与えてしまった杉本。「体の開きが早かったので修正して、力を抜いて投げました」。課題を即修正し、後続をきっちり3人で斬った。

バックネット裏では、NPBスカウトが視察した。杉本は高校の先輩で、阪神ドラフト1位の伊原陵人投手(25)に尊敬のまなざしを向ける。「先輩に負けられないですし、プロ野球の舞台に憧れている。背中を追って頑張りたいです」。

杉本は、1年夏に準々決勝(京都国際戦)で公式戦初登板を飾った甲子園に舞い戻る覚悟だ。「メンバーで3年生の気持ちを継いで、まずは神宮大会を目指します」。今夏の苦しさを糧に、頼もしく胸を張った。