春の通算勝利数トップタイの中京大中京(愛知=同率首位は東邦)の初戦が、大会初日(19日)第2試合・阿南光(徳島)に決定した。

勝てば記録ずくめの今春。初戦突破で東邦と58勝でトップタイから、単独トップに躍り出る。さらに優勝すれば春5度目で1位東邦に並ぶ期待がかる。主将で4番に座る荻田翔惺外野手(3年)は、「選手内でその話題を話すことはあるが、1戦必勝でやりきった中で、記録を伸ばせたらいい」と言葉に力を込めた。

「3人は、去年優勝と準優勝。自分も、負けているままじゃいられない」。荻田の東海中央ボーイズ時代の同僚は、昨春決勝カードの両校からそれぞれ出場。覇者・横浜の江坂佳史外野手、小野舜友内野手と準優勝で正捕手の智弁和歌山・山田凜虎捕手とともに中学時代に日本一に輝いた。今春出場に先立ち、江坂からは、「おめでとう」のメッセージが届いたという。

自身も2試合で背番号20を背負った24年1年夏以来の甲子園。当時は下級生唯一のベンチ入りで、攻守交代時の先輩のサポートや、出塁した選手の防具を回収しにグラウンドとベンチを往復。加えて、聖地の打席はまだ経験していない。「あの時はベンチで応援していました(笑い)」と照れ笑いの表情で振り返った。

「やっと自分も(主力で)出られて、結果を残したい」。再び聖地の土を踏むことを諦めなかった荻田が先頭に立ち、春の勝ち星を積み上げていく。【中島麗】