カブスで昨季30本塁打を放ち打線の要であるカイル・シュワバー外野手(24)が、6年総額1億2600万ドル(約139億円)で合意したダルビッシュ有投手(31)の加入を大歓迎した。11日付のシカゴ・トリビューン電子版によると、すでにキャンプ地入りしているシュワバーはメディアの取材を受け、ダルビッシュについて興奮気味に語ったという。

 「彼がどのような投手なのかは全員知っている。素晴らしいピッチャーだ」とたたえ、昨年のリーグ優勝決定シリーズ対戦しソロ本塁打でチーム唯一の得点を挙げたときのことを振り返りながら「対戦するときには集中して、ボール球には絶対に手を出してはいけない。ボール球をストライクに見せるのがとても上手なんだ」と続けた。

 かつては捕手だったが、16年の左ひざ手術などの影響で昨季は主に左翼で出場し、マスクを被ったのはわずか7イニングのみ。「(捕手としてのキャリアは)もう終わりかもしれない」としながらも、ダルビッシュが加入したことにより「キャッチャー目線でボールを見てみたいから、復帰もあるかもね」と、捕手復帰願望も口にした。レンジャーズ時代に専属捕手を務め先月カブスとマイナー契約したジメネスによると、ダルビッシュはドジャースでは球種を制限されていたそうだが、シュワバーは「ドジャースで何を指摘されたかわからないけど、ダルビッシュは5つの効果的な球を持っている。このチームでは全ての球、彼の投げたい球を投げさせるはずだよ。それだけいいものを持っているからね」と話した。

 カブスは16年に108年ぶりにワールドシリーズを制し、3年連続でポストシーズンに進出。「チームはいい流れで来ている。ダルビッシュが加わることでさらにこの勢いは続くだろう」と、今季のチームについても自信を示した。