ソフトバンクのジェイソン・スタンリッジ投手(36)が西武打線を散発4安打に抑え、今季初完封で2勝目を挙げた。三塁を踏ませない快投。「今日は調子もよかったし、いつも以上に、1イニングでも多く投げようと思っていた。リリーフ陣を休ませることができてよかったよ」と、仲間たちを思いやった。

 前日3日は守護神サファテが右膝に打球を当てて緊急降板。キャンプでオフの日も行動をともにするほど仲のいい仲間のアクシデントに心を痛めていた。さらに、今季8回を任されているバリオスや左の森福も前日まで2連投。ベンチには、勝ちパターンで登場するリリーフ陣を休ませたい思惑があった。その期待に応える完封劇。7回までの投球数は99球だったが、迷わず続投を志願した。

 6連戦の5戦目に、1人で投げきった。工藤監督も「完投は考えていなかったが、7回に聞いたら行けると言ったので行ってもらった。先発が完投してくれると、リリーフ陣もリフレッシュして投げられる。チームにとって非常に良かった」と、目尻を下げた。

 今季は成績に応じ、東日本大震災からの復興支援のために寄付を行う。開幕2連勝でその額を40万円とした。昨年6月9日阪神戦以来の完封で、背番号と同じ、日本通算55勝目。チームの連続2桁安打は5試合で止まったが、この日のスタンリッジは2点あれば十分なほどの快投だった。【福岡吉央】