日本ハムが守乱で、快進撃を一時停止した。ソフトバンク1回戦で今季ワースト1試合3失策で競り負け、連勝が7で止まった。1-1の7回に決勝点となる中田のタイムリーエラーに、直前に近藤がピンチを招く送球失策を犯したのが致命傷になった。2連戦のため、開幕からのカード勝ち越しも5カード目でストップ。大谷が先発する今日12日の同戦(熊本)で仕切り直す。
ドタバタの自滅に、鹿児島のファンがどよめき、沸いた。降り注いだ陽光がスポットライトのように終盤の要所で、明暗を分けた。日本ハムの開幕からの躍進の生命線が、崩れた。がっぷり四つに組み同点で迎えた7回。粘投の上沢が、先頭の中村晃に四球。伏線ができると近藤、中田の連続失策で万事休した。おとこ気あふれる主砲は、潔く自戒した。「エラーしてはいけないところだった」。
まずは近藤が、序章をつくった。無死一塁で、本多の捕前のバント処理。「間に合うと思った」と二塁で刺しにいった。アウトのタイミングだったが、大きく遊撃方向へ、ワンバウンドでそれる送球。無死一、二塁と傷口を広げ、中田だ。一ゴロをトンネルし、打球は右翼を転々。二塁走者の本塁生還を許し、勝ち越し点を献上した。この回一挙3失点。我慢比べに屈する、分岐点だった。
今季の強みと、栗山英樹監督(53)が主張していた守備力が乱れた。7連勝してきた要因を、分析していた。「連勝している理由は、変なミスで流れをあげていないこと。守り勝っているという感じでいる」。10日の前日練習でグラウンド状況が悪く、鴨池球場を使用できなかった不運もあった。不慣れな地方球場。中田は「言い訳になる。体に当ててでも捕りたかった」と逃げ道をつくらず、悔いた。
再スタートを切る。近藤は攻撃的にピンチの芽を摘みにいき、中田も前進して三塁封殺を狙ってのもの。決死の姿勢は見えた。栗山監督は不問に付した。「まあ、まあ。そうだよね」とまず濁し、フォローした。「シーズンが長い中でミスはある。それをプラスにできるように。悪いことばかりじゃなかったから」。この日時点で貯金6を保持し、単独首位を走る。悲観せずに出直す。【高山通史】



