ロッテのルイス・クルーズ内野手(31)は喜びを隠さなかった。不振のデスパイネに代わり、4番を務め3打点。「興奮しているよ」と喜んだ。6回、ソフトバンク武田のスライダーを左翼ホームランテラスに放り込む7号同点ソロ。井口の適時二塁打で1点を勝ち越した7回は、なお1死満塁で森のフォークを左翼線二塁打とし、2点を加え突き放した。狙った球を確実に捉え、連敗ストップに大きく貢献した。
来日1年目の昨季、16本塁打と61打点はチームトップ。ただ打率は2割3分8厘で、守備の人のイメージが強かった。今季は早くも31打点。去年の半分を超えた。得点圏打率は4割を超える。「日本の投手を覚えたのが大きい」という。配球を読むタイプ。蓄積がものをいっている。実は、お手本がいる。日本ハム中田だ。「彼のバッティングが好きなんだ。大きなスイングなのに打ち遅れない」。前カードは、その日本ハムが相手。敵の主砲の打撃にも目をやり、参考にした。1年で学んだのは、相手投手だけではなかった。
前日までの2連敗は、いずれも1点差負け。あと1本が出ない展開だった。デスパイネを外し、打線を変えた伊東勤監督(52)も「クルーズが良いところで打ってくれた。4番を意識しないで今の打撃を心掛けてくれれば結果は出る」とねぎらった。西武中村が5打点を挙げたためリーグトップの座は譲ったが、本人は「打点のタイトルより、チームの優勝だよ」。格好良く、9連戦を終えた。【古川真弥】



