月間MVP右腕には、2軍戦は“場違い”だった。コンディション不良で欠場が続いていた日本ハム大谷翔平投手(20)が、イースタン・リーグDeNA戦で実戦復帰し、2回2安打3奪三振、無失点に抑えた。「全体的に球の質はよかったです。右(打者)のインコースにしっかりと投げられた。(2軍で調整を)やっといてよかったと思います」。球団のスピードガンでは最速159キロ。圧倒的な存在感で、試合を支配した。
球速表示のない地方球場でも、1球投げるたびにスタンドはどよめいた。3回から2番手で登板し、生命線でもある直球を投げ続けた。先頭松本は156キロで空振り三振。続く宮崎は内角球でバットをへし折った(二ゴロ)。下園、赤堀に連打を浴びたが、最後は加藤を見逃しの三振。この回は全13球を直球で抑えた。
4回に入ると、スライダーを交ぜてモデルチェンジ。「力を入れたら上にいった」と球がうわずって四球を2つ与えたが、最後は松本を158キロ直球で三振締め。「1軍を想定してやりました」。4月26日オリックス戦でつった右ふくらはぎの影響は皆無。疲労が抜けて、スケールアップすら感じさせるほどだった。
14日西武戦(札幌ドーム)で1軍マウンドに復帰する見込み。その前に、打者としての出場も予定されている。「早く出たいとは思っていたけど、あせらずに、戻ったときに結果を出せるように準備してきた」。大きな荷物をタクシーのトランクに詰め、降板から1時間後には、1軍が戦う大阪の地へ向けて球場を後にした。【本間翼】



