約3年間、勝利に恵まれていない鬼門のナゴヤドームで、阪神能見篤史投手(35)はまた負けた。
4回2死三塁から5番ナニータの右前適時打で先制を許した。福田にも中前打と連打を浴びたが、エルナンデスを129キロフォークで空振り三振。失点直後はマウンドで顔をゆがませたが、最少失点でしのいだ。7回を6安打1失点と粘り強く投げ続けたが味方の援護がない。「それは関係ない。負けは負け」と淡々と答えた。
0-1で迎えた6回表、先頭で打席に立った。カウント1-1からの3球目、投前にセーフティーバントを試みた。アウトにはなったが、得点を生もうと気持ちを前面に出した。
前日15日に「最初から飛ばしていくよ」と宣言するように状態は良かった。「藤井さんが緩急をつけてうまくやってくれた」。チェンジアップやフォークを織り交ぜ、中日打線を抑えていった。粘投した35歳左腕を和田監督は「今日はまったく悪くない。逆に、いい状態だったと思う。アンラッキーな1点なので」とかばった。
ナゴヤドームでは14試合に投げ4勝5敗、防御率3・18。最後に勝ったのは12年9月8日で、約3年、白星から離れている。5月に入り、3日巨人戦から3連敗。2軍調整中のメッセンジャーと並び、リーグワーストの5敗目を喫した。【宮崎えり子】



