阪神の守護神呉昇桓投手(32)が6者三振の離れ業でソフトバンクのサヨナラを防いだ。同点の9回に登板すると、打者は韓国時代からしのぎを削り合った5番李大浩。「失投したら1球で終わってしまう。そこは慎重にいこうと考えた」と丁寧にコースを突いた。最後は146キロの「石直球」で空振り三振をゲット。エンジンがかかった。

 2死から明石に三塁打を許したものの、8番今宮を145キロで空振り三振。勢いそのままに今年4度目のイニングまたぎで延長10回も腕を振った。1死からはこの日3安打の1番中村晃にも圧倒的な投球。外角へ145キロ直球を決めると、3球三振に相手もうなだれるしかなかった。

 来日後最多の計6奪三振は、これまでの3個を大きく超えた。それでも自身の降板後にはサヨナラ負けが待っていた。「負けたので特に言うことはない。それ(個人のこと)はあまり関係ないです」。笑顔なき奪三振ショーだった。