ヤクルト大引啓次内野手(31)が移籍後1号の決勝2ランを放った。0-0の7回2死一塁。この日三塁さえ踏めていなかった中日大野の外角シュートに食らいつき、左翼席最前列に運んだ。「広いナゴヤドーム。まさか入るとは。自分でも驚きです」。

 「調子の悪い時こそ、お前の力。いかに自分と向き合えるか」。20年間マージャン無敗の伝説の雀士・桜井章一氏(71)の著書「雀鬼流」から学んだ言葉だ。開幕後は打撃不振から8番が定位置となった。さらに左脇腹肉離れで1カ月の戦線離脱。どん底だったからこそ、自分と向き合い必死に打撃練習に励んできた。これでチームの連敗は2でストップ。前半戦最後の戦いを勝利で締めくくり、4位で折り返した。「僕も経験したことのない混戦。1位でシーズンを終えたい」と、スッキリした表情で左翼席の燕党に誓った。【栗田尚樹】