強烈すぎた。低い弾道の打球が右翼ポール際の客席へ飛んでいった。6回、ソフトバンク柳田悠岐外野手(26)のフルスイングから生まれた2戦連発の32号ソロ。スタンドのファンもあっけにとられる1発だった。

 楽天3番手入野の代わりばな、初球の甘い145キロ直球を見逃さなかった。「真っすぐ待ちで、初球フルスイング。ドンピシャでした」と狙い通り。32本中、初球を本塁打にしたのは6本。2球目の12本に続き2番目に多い。この積極性こそ柳田の持ち味だ。

 5回には外角低めを逆らわずに左翼へ安打を放ち、6連打の2安打目でチャンスを拡大した。8回には低めのチェンジアップを左翼へポトリと運び3安打。猛打賞は今季16度目となった。

 この日も3度生還し3得点をマークした。103得点でリーグトップ。首位打者を争う西武の1番打者秋山は2位の98得点と、ここでも5得点の差をつけている。

 6連勝でマジックを4に減らした。「うれしいです。よかったです」と、笑顔で帰りのバスに乗り込んだ。8月度の月間MVPを獲得したが、優勝が近づく9月はさらに調子を上げている。10試合で打率4割6分2厘、5本塁打、11打点。残り20試合。10戦5発の今月のペースなら42本。この日37号を放ったトップの西武中村とも争える。

 あと盗塁2つで達成するトリプルスリーばかりに注目がいっているが、もっと高い数字をたたき出しそうな気配だ。【石橋隆雄】