新鉄人伝説を作る! 阪神福留孝介外野手(38)が12日、大阪・吹田市内の万博記念公園野球場で「よしもとFAカップ」に参加し、16年に向けて自身13年ぶりとなる全試合出場に意欲を示した。今季は全143試合のうち140試合出場。阪神では金本監督の現役時代以来2人目となる、39歳以上のシーズン全試合出場を狙う。

 鋭いスイングで軟球をたたきつぶし、一、二塁間を割る。中学生の野球少年たちから拍手喝采を受け、ニッコリ笑った。12月中旬に入っても、福留は元気に打って走って守った。マリナーズ青木、元メジャーリーガー石井一久らと「よしもとFAカップ」に参加。真冬にしては暖かな空気の中、エキシビションマッチ、野球教室と動き回る。中日時代の03年以来、13年ぶりの全試合出場へ、体はまだまだ元気だ。

 「もちろん休みながら、というつもりはない。出られるだけ出たい」

 今季は夏場に右手中指を負傷。終盤に右太もも裏を痛めた影響もあり、全143試合のうち140試合出場。首脳陣の気遣いに感謝しつつも、配慮に甘えるつもりはない。来季は39歳シーズン。週1回程度の休養日が与えられても違和感はないが、指揮官の熱い期待が福留の体を突き動かす。金本監督は就任後、横一線の競争を強調しながらも、事あるごとに福留、鳥谷、ゴメスについてはレギュラー格であることを明言してきた。意気に感じないわけがない。

 「そう言ってもらえるのはうれしいこと。名前が出たメンバーは自覚を持って、プレッシャーを受けながらプレーしないといけない。しっかり結果を出さないといけない」

 全試合出場へ、最大の敵はケガ。「今はしっかり基礎的なものを鍛えているよ」。12月は技術練習は封印し、土台作りに専念している。阪神で39歳以上のシーズンの全試合出場となれば、現役時代の金本監督が42歳の10年まで続けたケースがあるだけ(金本氏は99~10年全試合出場)。不惑を目前にして、福留が新鉄人に名乗りをあげる。【佐井陽介】

 ▼阪神で39歳以上のシーズンで全試合出場を果たしたのは金本だけ。金本は広島から移籍した03年から10年まで8年間、全試合出場を続けた(広島時代の99年から全試合出場を継続)。07年は39歳、10年は42歳だった。

 ▼阪神で金本に次ぐ年齢での全試合出場は、53年の藤村富が37歳で果たしている(130試合)。

 ▼39歳以上での主な全試合出場のケースは、12年中日和田の40歳(144試合、143試合先発左翼、1試合代打)、88年南海門田の40歳(130試合、全試合指名打者)、87年広島衣笠40歳(130試合、一塁、三塁で出場)がある。ちなみに、和田は3度目、門田は88年が初の全試合出場達成、衣笠は引退する87年まで17年連続で全試合出場を果たした。