真っ赤に超競争じゃ! 広島ナインが1月31日、春季キャンプに向け宮崎・日南市に入った。全体ミーティングで緒方孝市監督(47)はチーム方針を再確認。さらに激しい競争を期待し、開幕投手もアピール合戦をあおった。25年ぶりの優勝へ、始まりは日南から。テレビで見たソフトバンクの優勝パレード。来年は日南で!

 テレビの奥でソフトバンク工藤監督がファンに手を振っていた。午後2時40分。広島緒方監督は選手バスより一足先に宿舎に到着した。部屋でつけたテレビには約5万人のファンが映っていた。「ちょうどテレビでパレードをやっていた。来年はここ日南で出来るように。ファンの人にも喜んでもらいたいからね」。決意を新たに、今日、キャンプインを迎える。

 「真赤激」のキャッチフレーズにふさわしく、激しいキャンプになる。開幕投手も同様だ。昨年のキャンプイン前日に「エースはお前だ」と前田に伝えた開幕投手も、今年は「競争のなかでつかんでほしい」と明言せず、競争をあおった。ジョンソン、黒田、福井、大瀬良…。特別な日のマウンドは、与えられるものではない。

 指揮官のまいた競争の種は、早くもすくすくと育っている。大瀬良は「すごく慕っていた先輩。マエケンさんの後は、僕がいきたい。立てるように頑張りたい」と言う。自覚がある。「困ったときに助けられる。それがエース。エースの理想は身近にいたマエケンさん」。前田も3年目を終えた09年オフ。有力候補に大竹、ルイスらが挙がるなかで「負けないようにやっていきたい」と言い、勝ち取った。背中を追う。

 グラウンドは勝負の場だ。指揮官は激しい1年になることを伝えた。春季キャンプでは1軍スタートを勝ち取ったアドバンテージはあるが、「結果を残したやつが出る。そういう1年になる」。開幕投手だけではない。4番も、守護神も同様だ。

 来春にはチャンピオンフラッグを持ち、日南をパレードしてみせる。「結果にこだわってやる。優勝する」。指揮官自身も勝負の2年目。広島らしい熱く、激しい春になりそうだ。【池本泰尚】