2代目「こんにゃく打法」の襲名を目指す。楽天哲朗内野手(24)が、梨田昌孝監督(62)の代名詞だった打撃フォームの習得に励んでいる。第2クール初日の6日は、室内練習場でのフリー打撃で22スイングで安打性は8本と上々だったが「実戦だと課題が見つかると思う」と、今日7日に予定されている紅白戦に向けて気を引き締めた。
バットのグリップを胸元まで下げ、バットをくねくねと揺らす。梨田監督の現役時代をほうふつとさせる「こんにゃく打法」で快打を連発する哲朗に対し、指揮官は「パワーがあるし、(スイングの)タイミングが合えばもっとよくなる。状態はいい」と期待を寄せている。哲朗も「継続してできています」と、新フォームに好感触を抱く。
先人が築き上げた形にスパイスを加えることで、哲朗らしい「こんにゃく」が完成する。バットを揺らすだけのフォームだとスイングの軌道が安定しなくなる。バットをトップの位置に移す前に高く上げた左足に当てることで、「しっかりとバットを振ることができる」という。
試行錯誤は今でも繰り返されている。昨秋の岡山・倉敷キャンプで、就任したばかりの梨田監督からこんにゃく打法をすすめられた。14年に131試合に出場しながら、昨年は春季キャンプで左足の甲を骨折して出遅れたことで、62試合の出場にとどまった。悔しさが哲朗に変化を促した。昨秋のキャンプ終盤でフォームが体になじみ、オフや自主トレでもバットを振り続けた結果、「今はバットのブレが少なくなった」と哲朗自身、フォームの完成が近づいていることを肌で実感している。
もちろん現時点での課題はある。指揮官は「動きが忙しいときがあるし、手と足(を動かすタイミング)が合わないこともある。実戦でクイックで投げられると、少し差し込まれるかもしれない」と指摘する。
7日の紅白戦が、今年初めて新フォームの成果を試す実戦となる。「結果を求めていくなかにも、次につながるような課題が見つかればいい」。哲朗が「2代目」こんにゃく打法を襲名する日は、リアルに近い。【田口元義】



