【ピオリア(米アリゾナ州)6日(日本時間7日)=木下大輔】日本ハムの3年目右腕、高梨裕稔投手(24)が猛アピールに成功した。チーム初実戦となる紅白戦に白組の先発として2回パーフェクトの快投。大谷から空振り三振を奪うなど、打者6人から4三振を奪った。最速148キロをマークするなど今季初実戦からエンジン全開で、候補が乱立する先発ローテーション争いの号砲を鳴らした。
ピオリアの乾燥した空気を伸びのあるボールで切り裂いた。高梨の気迫が異国の地で爆(は)ぜた。チーム初実戦の初回、先頭打者は大谷。「今年初めて(の打者との対戦)が翔平。気合が入った」。カウント2-2から得意のフォークで空振り三振を奪うと、快投劇が幕を開けた。
周囲の度肝を抜いたのは、続く岸里との対戦だ。2ストライクからの3球目。この日最速の148キロ直球で見逃し三振。今季初実戦で大台の150キロに迫る力強さとキレのあるボールで野手陣を圧倒。2回もレアードと中島から見逃し三振を奪って2回無安打無失点。完璧な内容だった。
先発ローテ入りを狙う本気度が伝わった。「今日を200%で投げられるよう、逆算してやってきた」と、昨オフは最初の紅白戦に照準を合わせて自主トレに励んだ。過去2年間はシーズン中も下半身強化に重きを置いてきたが、上半身も筋力強化を図って全体的なパワーアップに成功。「もともと他の選手より筋力がなかったので、やっと並みになってきた」と、プロで勝負する体が出来上がりつつある。
昨季は1軍で先発デビューも果たしたが、プロ初勝利はお預け。2軍戦では11勝を挙げ、目標は明確となった。「開幕ローテに入ってチームの優勝、日本一に貢献したい」。きっちりと計画通りにアピールした3年目右腕に、栗山監督も「覚悟を感じた」と、期待を膨らませた。大谷、メンドーサ、吉川の3本柱に続く先発陣は争いが激しい。昨季の新人王の有原に新外国人バースや斎藤、中村、上沢らライバルらの闘争心にも火を付けそうな猛デモだった。



