西武栗山巧外野手(32)が接戦にけりをつけた。延長12回2死一、二塁から右前への決勝適時打。初球スライダーを空振りしたが、2球目の同じ球種をしっかり捉え、「(初球は)恥ずかしいくらいの空振りだったんですが、割り切って次の球にいくことが出来ました」と振り返った。

 猛打賞の活躍で打率はリーグ2位の3割2分2厘に上昇。守備でも好捕を披露した。プロ15年目で初の球宴出場にファンの期待も高まるが、「出れるときは出られるだろうし、出れないときは出られないですから」と冷静。それでも4万6000人超が詰め掛けた敵地甲子園で決勝打を放っただけに、「(阪神ファンが)ひょっとしたら『栗山腹立つわ~』って思いながら、(票を)入れてくれるかもしれませんね」と笑いを誘った。