勝利の方程式が崩れた。広島は1点リードの終盤7回からヘーゲンズ、ジャクソン、中崎の継投で逃げ切りを図るも、逆転負けを喫した。

 7回を無失点のヘーゲンズからバトンを受け取った8回、ジャクソンが登板した。先頭の橋本到に中越え二塁打を許すと、続く坂本には追い込みながら右前打。内野ゴロの間に1点を失い、同点に追い付かれた。

 同点の9回も抑えの中崎を投入したが、2安打と1四球で1死満塁のピンチを招き、坂本に勝ち越し適時打。さらに阿部には中堅への犠飛を打ち上げられ、2点を勝ち越された。

 ジャクソンは6月9日の日本ハム戦以来、18試合ぶりの失点にも「球離れが良く、力強い球を投げられていたし、スライダーも切れていた。長いシーズン、いいことばかりではない。チーム一丸となって、負けはしたが、今日のような戦いができれば」と前を向き、6月12日楽天戦以来の敗戦となった中崎は「すみません」とだけ残した。広島はリードを守りきれず、今季102試合目にして初の3連敗となった。