巨人の守護神、沢村が揺らいでいる。菅野の2ケタ勝利を託され、2点リードの9回。先頭の四球で雲行きが怪しくなる。森野の安打、福田への四球であっという間に無死満塁。1死後には代打ビシエドを追い込みながら押し出し死球。さらに阿部に同点犠飛を許し、菅野の節目の白星は霧散した。
「(菅野)智之がいい投球をしていたし、これで智之の時は(勝ちを消したのが)3回目なので、申し訳ない気持ちでいっぱいです」と心苦しかった。
夏場に入り、苦しむ。8月は防御率4・26、9月は同7・50。2年連続35セーブを遂げたが、今季セーブ機会失敗の7度中3度は8、9月に集中している。
「フォークを引っかけすぎると、真っすぐ1本になってしまう」。フォークの精度が悪く、150キロの剛速球も打者にとって待ち球の選択肢がほぼ1つに絞られれば、威力は半減する。
ポストシーズンで「逆転の広島」と対するためには「逆転されない巨人」を構築する必要がある。高橋監督は「1年やってきているから」と配置転換よりも今のポジションを継続させながら復調を待つ。沢村は「力がないのが現実なので、真摯(しんし)に受け止めてやっていく」と胸に刻んだ。守護神の復活なくして、下克上は果たせない。【広重竜太郎】



