最大の注目は早実(東京)清宮幸太郎内野手だろう。現時点で高校通算本塁打は74本。秋季大会でも3試合連続本塁打中で最終的に100本を超えるのは間違いないと言われる。ボールを捉える技術、飛距離、打球のスピードも着実に進化している。これだけ本塁打が期待でき、ワクワクさせる選手は松井秀喜(元巨人、ヤンキース)以来ではないか。それだけに進路が気になる。進学なのか、プロ入りなのか、それとも直接メジャーなのか…。スター性も抜群なだけに清宮の動向から目が離せない。
高校生では清宮以外にも好打者が目立つ。横浜(神奈川)の増田珠外野手、龍谷大平安(京都)の岡田悠希外野手、履正社(大阪)の安田尚憲内野手ら。投手にはまだ1位候補と言える選手は不在で、今後の成長に期待。
大学生では東大・宮台康平投手(湘南)が1位候補に入ってきそうだ。左腕から最速150キロの直球を投げ込み、鋭いスライダーで三振も奪える。今秋は春の疲労から調整が遅れ不本意なシーズンとなってしまったが、復調次第では東大史上初のドラフト1位指名選手の誕生となりそうだ。
社会人では来年高卒3年目でドラフト解禁となるJR東日本・田嶋大樹投手(佐野日大)が文句なしの1位候補か。高校時代から注目されていたが順調に成長。10月末に開幕するU23W杯の日本代表メンバーにも選ばれた。左腕からの150キロ近い速球と鋭いスライダーで即戦力の期待がかかる。
同じ高卒3年目ではヤマハ・鈴木博志投手(磐田東)にも注目。今夏都市対抗で154キロをマークして一躍ドラフト候補に浮上した右腕だ。
野手では昨年指名漏れしたJX-ENEOS・谷田成吾外野手(慶大)、トヨタ自動車・藤岡裕大内野手(亜大)の巻き返しに注目。強打者のJR東日本・丸子達也内野手(早大)、日本通運・北川利生外野手(創価大)も大卒2年目で解禁となる。
<主なドラフト候補選手>
【投手】
向井詩恩(八戸学院光星)
長谷川拓帆(仙台育英)
石川翔(青藍泰斗)
金久保優斗(東海大市原望洋)
清水力斗(星稜)
川端健斗(秀岳館)
馬場皐輔(仙台大)
宮台康平(東大)
大竹耕太郎(早大)
柳沢一輝(早大)
斉藤大将(明大)
熊谷拓也(法大)
嘉陽宗一郎(亜大)
高橋遥人(亜大)
高橋礼(専大)
鍬原拓也(中大)
椎野新(国士舘大)
渡辺佑樹(横浜商大)
東克樹(立命大)
草場亮太(九産大)
田嶋大樹(JR東日本)
石田光宏(東京ガス)
西村天裕(NTT東日本)
善武士(東芝)
柏原史陽(JX-ENEOS)
鈴木博志(ヤマハ)
西川大地(日本新薬)
【捕手】
福永奨(横浜)
小畑尋規(立正大)
猪又弘樹(JX-ENEOS)
岸田行倫(大阪ガス)
【内野手】
西巻賢二(仙台育英)
宮里豊汰(常総学院)
飯島大夢(前橋育英)
峯村貴希(木更津総合)
岡崎心(帝京)
清宮幸太郎(早実)
安田尚憲(履正社)
太田英毅(智弁学園)
西浦颯大(明徳義塾)
本木凌雅(秀岳館)
鳥巣誉議(上武大)
笠松悠哉(立大)
北村拓己(亜大)
下石涼太(東海大)
宮本丈(奈良学園大)
田中俊太(日立製作所)
丸子達也(JR東日本)
国松歩(JR東日本)
若林晃弘(JX-ENEOS)
藤岡裕大(トヨタ自動車)
北村祥治(トヨタ自動車)
山足達也(ホンダ鈴鹿)
【外野手】
永井敦士(二松学舎大付)
増田珠(横浜)
正木智也(慶応)
伊藤康祐(中京大中京)
寺西健(星稜)
岡田悠希(龍谷大平安)
島田海吏(上武大)
岩見雅紀(慶大)
菅野剛士(日立製作所)
北川利生(日本通運)
谷田成吾(JX-ENEOS)
畔上翔(ホンダ鈴鹿)
中稔真(日本新薬)