元巨人の打撃コーチとして、王貞治氏の「一本足打法」を指導した荒川博(あらかわ・ひろし)氏が4日午後、心不全のために東京都内の病院で死去した。86歳だった。

 ◆荒川博(あらかわ・ひろし)1930年8月6日(昭5)東京生まれ。早大から1953年、毎日オリオンズ(現千葉ロッテ)に入団。現役時代は左打者でシュアな打撃で活躍。1961年に現役引退。翌1962年から1970年まで巨人の打撃コーチを務める。1973年途中から、ヤクルトアトムズ(現ヤクルト)の打撃コーチに就任。翌1974年に監督に昇格、1976年5月に辞任した。世界の本塁打王、王貞治氏(現福岡ソフトバンクホークス会長)の育ての親で「一本足打法」生みの親である。163センチ、左投げ左打ち。