岡山商大(中国地区)のドラフト上位候補、近藤弘樹投手(4年=安佐北)が2失点完投で全国デビューを飾った。国内外14球団、約100人のスカウトが集結する中、広島のスピードガンで自己最速タイの152キロを計測。近大(関西学生)を4-2で下し、98年以来19年ぶりの勝利を飾った

 岡山の剛腕が、完投勝利で全国デビューした。近藤は2点リードの9回、最後の打者を149キロの直球で見逃し三振に仕留めると、雄たけびを上げた。186センチの体を折り曲げ、派手にガッツポーズ。「三振を狙うより腕をしっかり振ろうと思っていました」と人生初の全国舞台を振り返った。

 どっしりとした体格に、丸太のような太もも。右腕から投げ下ろす自己最速152キロの直球は、迫力がある。この日は3回に150キロを記録し、プロスカウトのスピードガンでは152キロを計測。「球は良くなかった。真っすぐも、変化球も」と本調子ではない中で、9回8安打2失点と近大打線を押し込んだ。