またロサリオ切りで開幕ローテへ前進だ! 阪神2年目小野泰己投手(23)が27日、沖縄・宜野座キャンプの紅白戦に先発し、2回をパーフェクトに抑えた。絶好調のウィリン・ロサリオ内野手(29=韓国・ハンファ)も、力ある真っすぐで打ち取り、紅白戦通算2の0のキラーぶりだ。投げ合った才木浩人投手(19)も2回を1安打無失点の好投。岩田と岩貞が1回2失点ずつと結果を残せない中、若虎2人がローテ争いの下克上へ猛アピールした。

 小野が存在感を際立たせたのは2回だった。打席には、前日のフリー打撃でスコアボードを破壊する特大弾を放ったロサリオがいた。だが臆することなく力ある真っすぐを投げ込み、中飛に抑えた。これで三ゴロに仕留めた7日の紅白戦に続き、絶好調の4番を2打席連続で凡退させた。実戦で3本塁打を放つなど打率6割6分7厘と手のつけられない主砲を、2打席封じ込めたのは他球団も含めて小野が初めて。あのロサリオが0割0分0厘なのだ。

 これ以上のアピールはない。しかも初回は鳥谷、島田、糸原を3者連続三振に切る会心のスタートを切った。最速は150キロを計時し、ロサリオ切りを含む2回パーフェクト。これで実戦は4試合9回無失点、防御率0・00と開幕ローテへ猛アピール成功だ。それでも小野に緩みはなかった。

 「自分の理想とする真っすぐが少なかった。納得する球では三振は取れていない。ボール先行にならずに、先に追い込めるようにしたい。変化球でもカウントを取って勝負球もしっかり投げきる。波を作らないピッチングをしていきたい」

 確かに本来の浮き上がるような直球は影を潜めた。受けた梅野は「スピードは出ていたけど、投げたいところに投げたわけでもない。空振りは取れていたけど沈むような真っすぐだった。本来なら浮き上がるような低いラインで投げる投手」と指摘。だがその状態でも、完全投球した事実に能力の高さがうかがえる。

 昨年は15試合に先発したが好投しても勝負どころで打ち込まれ、2勝7敗に終わった。だが勝てなくても先発を任せ続けたところに、金本監督の期待の大きさが表れている。オフに肉体を鍛え、進化を見せる宜野座キャンプ。だがもっとできると思うからこそ、指揮官が求めるレベルは高い。

 「もうちょっと上積みが欲しい。彼の能力を見た時どうしても求めるものは高くなる。ストライク先行でテンポ良くいけるか。真っすぐで空振りを取れるか」

 開幕ローテはメッセンジャー、秋山、能見が当確で藤浪も有力。次いで小野も有力候補に上がっていることは間違いない。ロサリオ切りを自信に、必死に腕を振り続ける。【真柴健】