ソフトバンクが、28日からのオリックス3連戦を救援陣総動員で乗り切る。

28日に先発する二保は、今季1軍初登板。先発は12年9月18日西武戦以来7年ぶりとなる。「チャンスなので、楽しみ。球数、回数は関係なく中継ぎのつもりで。低めを意識してゴロを打たせたい」。今季2軍では14試合に投げ1勝1敗、防御率1・09。2試合に先発し、いずれも4回で1失点、無失点と好結果。中継ぎだけでなく、先発にも対応できる準備をしてきた。16年に手術した右肘も、不安はない。この日は大阪市内で調整し、出番に備えた。

3戦目はプロ初先発となるドラフト6位ルーキーの泉。19日の日本ハム戦の試合前練習で、30日の先発を伝えられた。金沢星稜大ではずっと先発だっただけに本人もやる気十分だ。「緊張はしています。不安はあるが、自信を持ってやっていきたい」と目を輝かせた。

2戦目が今季安定感抜群の大竹とはいえ、二保、泉は先発では未勝利。東浜、ミランダが出場選手登録を抹消され、武田は中継ぎから外せず。投手陣は非常事態だ。倉野投手コーチは「2軍で一番状態がいいのが二保だった。初先発をこのカードで2人させるが、現状ではこれがベスト。リリーフも今回は大変になる。みんなで勝ちにいく」と、今季7勝1敗1分けと好相性のオリックスに総力戦で挑む。この3連戦は毎年恒例の関西クラシックとして、70、77年の南海のビジター用ユニホームを着用する。泉は「歴史ある球団なので」と重みを感じながら快投を誓った。【石橋隆雄】