7月に12、13日に開催される「マイナビオールスターゲーム2019」のファン投票最終結果が発表され、日本ハムからはパ・リーグ中継ぎ投手部門で宮西尚生投手(34)、同DH部門で近藤健介外野手(25)の2人が選出された。宮西は2年連続3度目、近藤は2年連続2度目の出場。

兵庫県尼崎市出身の宮西にとって、第2戦を行う甲子園は地元同然で「本当に楽しみ」と胸を躍らせる。近藤は「ホームランとか打てたらいいけど、そういうバッターではない。ヒットを打つことが取りえだと思っているので、そこを見てもらえたら」と話した。

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故郷で後輩を斬る。パ・リーグ中継ぎ投手部門で、2位に4万票の大差をつけて2年連続選出された日本ハム宮西は、「パ・リーグの中継ぎ投手は良い投手がいる中で、ファン投票で1位は本当に光栄ですし、うれしい」と、応援してくれた人たちに感謝した。

第2戦は甲子園が舞台。兵庫県尼崎市出身の左腕は「地元の球場でオールスターが出来ることを本当に楽しみにしている」と、胸を躍らせる。関学大時代にはリーグ戦でも使用した思い出のマウンドで、友人や知人に晴れ姿を披露する絶好の機会となる。

大学の後輩にあたる阪神のルーキー近本との対戦も楽しみにする。今月7、9日の交流戦では2打数2三振と完璧に抑え込んだ。「ぜひ、もう1度やってみたい」と対抗心を燃やし「しっかり真っすぐでいきたいなと思っています」。交流戦では宝刀スライダーを交えて封じたが、球宴では祭典にふさわしく真っ向勝負で臨む。

中継ぎ投手の地位向上のために、左腕を振り続けて12年目。4月13日ロッテ戦(札幌ドーム)では、前人未到の通算300ホールドも達成した。「球が速くもないし、コントロールがいいわけでもないので、これといった魅力はないですけど、しっかり楽しんでやれたら」。謙遜は自信の裏返し。新人王候補にも挙がる後輩斬りで、先輩の威厳を示す。