「王建民イズム」で侍吉田正に挑戦!! オリックス張奕投手(25)が東京五輪出場を熱望した。

24日は大阪・舞洲の室内練習場でキャッチボールなどを行った。今季はプロ初勝利など2勝を挙げ、11月には台湾代表としてプレミア12に出場して、先発投手のベストナインに輝いた。

国際大会の舞台で2戦先発して2勝を挙げ、防御率0・00だった。「これやったらいけるかなという確信というかね。自分のなかで」と自信も芽生えた。大リーグのヤンキースなどで活躍したメジャー通算68勝の王建民ブルペンコーチに「マウンド立ったら、何も考えずに行け」と金言も授かった。

張奕は「自分でも分かっている。考えすぎたら流れも悪くなる」とうなずく。台湾は東京五輪を目指し、張も出場を希望。「一生(に1度)かもしれない。出たい」。実現すれば、同僚の吉田正と対戦する可能性もある。今秋のプレミア12出場前にはシート打撃で対戦した。「すごく威圧感がある。もちろん抑えたい」と気合十分だった。

張奕は16年育成ドラフト1位で外野手として入団。昨年6月に投手に転向し、今年5月に支配下選手登録された。伸びしろは十分で、来季は先発の一角を狙う。「大事なのはこっち」とスキはない。【酒井俊作】